frgm 第一回 ルリユールサロン 書物の源流を辿って

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書物の源流を辿って

2012年11月17日(土)・18日(日)・19日(月) 11時~18時 

広尾YYZ

Posted in activity, exhibition, salon by Minako at Oct 17 2012, 12:02 am

いよいよfrgmのルリユールサロンが始まります。
新作展示のほか、ご蔵書のルリユールについてご相談を承ります。
素材の見本など手に取ってご覧頂けるこの機会に、是非お出かけください。

レ・フラグマン・ドゥ・エム ルリユールサロン ―書物への偏愛―

第一回 「書物の源流を辿って」

 

日時:2012年11月17日(土)・18日(日)・19日(月) 11時~18時

    *18日は15時より、レクチャー参加者のみのご入館となりますのでご了承ください。

場所:広尾YYZ 東京メトロ広尾駅1・2番出口より徒歩8分

YYZmap

 

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嗜好・蒐集の対象は様々でも、全ての愛書家が等しく抱くのは、印刷された文字を載せた紙からなる冊子への愛情にほかなりません。

書物を構成する要素であるタイポグラフィー・活字・挿画は五百数十年前に遡る活版印刷術の発明により新たにもたらされ、テクストや造本と共に発展と洗練を経て現代に伝えられてきました。

フラグムのサロン初回は、それらの要素が凝縮された最初期の印刷本=インキュナブラという現在の書物の発端に着目し、書物の魅力について語り合いたいと思います。

 

□レクチャー「インキュナブラ ―活版印刷の最初の世紀―」

  • 書誌学者 雪嶋宏一氏 早稲田大学教育・総合科学学術院准教授
  • 11月18日(日) 16時~18時
  • 定員24名(先着順)
  • 参加費1500円(お飲み物付き)

→満席となりました。お申込みありがとうございました。

グーテンベルク42行聖書 出典:グーテンベルク美術館

 

グーテンベルク42行聖書  出典:グーテンベルク美術館

 

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グーテンベルク と アルド・マヌーツィオ

 

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「ポリフィルスの狂恋夢」Hypnerotomachia Poliphili, Aldo, Venezia, 1499
  *アルド・マヌーツィオによる印刷 The MIT press

 

グーテンベルクに始まる活版印刷術は、いかにしてマインツからヨーロッパ全域に広がっていったのか?どのような本が印刷されたのか?国境を越えて印刷術を伝えた印刷人とはどのような人たちであったのか?アルド・マヌーツィオの出版をはじめ、*インキュナブラ研究の第一人者である書誌学者の雪嶋宏一氏による、揺籃期印刷本の実態についての講義です。

 

□ 雪嶋 宏一

・「西洋古版本」による講義


・アルド研究論文


・著作

  • 「本邦所在インキュナブラ目録」 雄松堂出版(1995/10)
       *日本の図書館・研究所、個人等44ヶ所で所蔵が確認されているインキュナブラ(15世紀西洋活版印刷書)
       348冊を著者名順に収録した所在調査目録。本書の書誌記述は、英国図書館の構築したデータベースISTC
       に準拠し、充実した索引、5種類の主要なインキュナブラ目録と本目録を参照するコンコーダンスを付した。
  • 「本邦所在インキュナブラ目録 第2版」 本文欧文 雄松堂出版(2004/12) 
       *1995年の初版発行後、引き続き著者が全国の図書館でインキュナブラ調査を継続して、1995年から
       2003年10月までに確認した追加分を増補して全面改訂した第3回全国所在調査目録第2版。
       *日本国内の図書館・研究所および個人蔵書など、62ヶ所で所蔵される383版466冊を著者名順に収録。
       初版より18ヶ所86版116冊増加している。
       *序論では、わが国におけるインキュナブラ収集の歴史およびインキュナブラ調査研究の経緯、そして現在
       わが国で所在するインキュナブラの特徴および主要コレクションの概要を解説している。
  • 「西洋古版本の手ほどき:基礎編」 明治大学リバティアカデミー(2011/3/31)
       *「明治大学リバティーアカデミー」で著者が講師として行っている講座「西洋古版本のてほどき」の講義内容を
       まとめたもの。
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