和装とオートクチュールという服飾文化と照らし合わせながら、日本と西洋の製本の遍歴の違いに言及するという、鹿島氏独自の切り口で幕が開けた、オープニングレクチャー。
2、3の歴史書を読んだだけでは決して知ることのできない、聞けば聞くほど、書物を取り巻く情景の想像が広がっていく、奥行きのあるお話をしていただきました。
礼拝的価値要素の強いルリユールは唯一無二の存在―unique au monde―なのだ、と言っていただき、武者震いしてしまいました!
参加していただいた方々にも、展覧会を何倍にも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
それにしても、昔は皮なめしの下処理にあんなものを使っていたなんて!
frgm 中村