夏も本番となり、世間(?)ではもう夏休みに入ったようです。
なかなか「本筋」に戻れないミラクルワールドですが、少しでも愉快に酷暑をやり過ごしたいので、
今回はとーっても楽しかった、2年前の2011年初夏の「本をめぐる旅」についてレポートしたいと思います。
前編はアイルランド編です。
約10年ぶりのイギリス旅行の主だった目的は、毎年ロンドンで開催されるブックフェアの見学と、お隣のアイルランドに初上陸してダブリンのトリニティカレッジに展示されているケルズの書を拝む、というものでした。
5月の下旬に旅立ったわけですが、イギリスと言えば曇り空、というイメージが抜けていなかったため、天候がとても気がかりでした。アイルランドといえば・・・今まで特に注目したことがなかったので(ゴメンナサイ)、未知の世界でした。
隠れ目的は、スケリグマイケルというアイルランド人にもあまり知られていない世界遺産を訪れる事、しかも街から離れているので、レンタカーを借りての移動でした。国外で運転するとは夢にも思わず、そしてまさかのマニュアル車(外国では一般的)ということで、生命の危機を感じながらの旅でした。
そこでの珍道中は割愛しますが(機会がありましたら是非お話したい!)、お天気も素晴らしく、命も無事で、中世の修道士たちに思いを馳せ、爽やかに次なる地、ダブリンへと向かいました。
ダブリンに着き、ショッピングを兼ねて街をブラブラしながら、トリニティカレッジに到着しました。またまた快晴でテンションも上がり、大学グッズもいくつか購入しました。
初めて見るケルズの書・・・素朴ながらもとても綺麗で力強く、魂の叫びを感じました。久しぶりに人間のつくりだしたものに感激いたしました。
撮影禁止でしたので、肝心な画像はあげられませんが、是非実際に見に行ってほしいと思います。
思いもよらないバンクホリデーや、市内マラソン大会なども行われていて、てんやわんやなダブリン滞在でしたが、偶然にも泊っていた宿の近くに印刷博物館がありました。しかし、残念ながらイギリスに旅立つ朝にしか寄れる時間がなく、門の前で開館時間を待ち、押し入るように中に入りました。
館内にはおばさまがひとりと、小さな売店にお嬢さんがひとりいました。親切にもおばさまがガイド付きで案内してくれると申し出てくれましたが、なんせこっちとら時間が30分もないのです。丁重にお断りしました。言葉で説明を聞けない代わりに、まるで産業スパイかのように無言で写真を撮りまくりました。
何に使うのかわからないものも、パチリ。
そして、製本組合(?)の旗もパチリ。
かろうじてロンドン行きの飛行機に間に合ったのでした・・・。
つづく。
It‘s quite in here! Why not leave a response?