やっと秋が訪れ、清々しい気候になりました。
今回のミラクルワールドでは、毎回サロンにお越しいただいている、版画コレクターで蔵書票協会理事を務めていらっしゃる青木康彦さんのお宅にお邪魔して見せていただいた、氏の蔵書のほんの一部をレポートいたします。
戦後文学の初版本蒐集から、版画に興味をお持ちになり虜になってしまった青木さんのご自宅は、まだ木の香りが残る新築で、各部屋に本棚が備え付けられています。
家中どこにいても、振り返れば本がある状態はうらやましい限りです。もちろんルリユールされてい書物コーナーもございました。
ロカイユ、アンピール、ロマンチック様式でドリュールされた本がズラリ。
「これ知ってるでしょ?」「これ持ってる?」と聞かれるのですが、どれも何処かのカタログで見ただけのものばかり・・・。
詩・岡田隆彦、版画・柄澤齊の「植物の睡眠」
Louis Forest・文、Charles Martin・挿絵の「Monseigneur Le Vin」
型染め絵師・神埼温順の代表三部作の一つ「風之譜」表紙
画家先生を囲む会のオキテや会員になるための欠員待ち我慢会のこと、大蒐集家が亡くなった後のコレクションの無残な結末などもお話しいただきましたが、つくづく「偏愛の世界」だなと思いました。
肝心な氏の蔵書票コレクションのレポートまでには遠く及ばず、第二弾はto be continued…
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