梅雨が明けたと思ったら、ここぞとばかりに連日の35度の猛暑の襲来・・・みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回は暑気払い(?)に読書のオススメをいたします。
ひょんなことから、「ダンディ」の生みの親、ジョージ・ブランメル(ボー・ブランメル)の半生を描いたBBCドラマを観て、ダンディズムについて知りたくなりました。
関連書物を探していくうちに、イギリスの貴族社会に辿りつき、今回紹介する山田勝著「イギリス貴族」を読んでみました。
なんとなくダンディのイメージはありましたが、改めてみてみると、反社会性を含む耽美的で排他的な美学の上に成り立っていることがわかります。
そのもとをたどれば、貴族に行き着き、イギリス貴族もまた、「万人が憧れる貴族であること」という体裁を保つために浪費し続けてきた人びとであったようです。
中世に騎士だった上流貴族たちは時の流れとともに、新興成金たちに座を奪われそうになりますが、土地や財宝などのように金では買えない決定的な「なにか」が「おしゃれのアクセサリー」となって後者との差異を確実なものにし、時には危険をもゲームにしてしまう軍人として、時にはファッションリーダーとして古き良き大英帝国を牽引してきたとのこと。
ジェントルマンでありダンディであるための「なにか」・・・手に入れたいものです。
つづく
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