本をめぐる旅 ―オッフェンバッハ編・パート2―

blog . miracle world | Les fragments de M

Jan 30
2015
Posted in blog, miracle world by Minako at 05:14 pm | No Comments »

今回はオッフェンバッハ・クリングスポール博物館続編です。


私たち総勢6名はデジカメと白い手袋とマスクを持参し、小林さんがアポイントを取ってくれたクリングスポール博物館へ向かいました。約束時間は開館時間でもある10時でしたが、遅刻してはいけないと力が入り、15分前には博物館に到着してしまいました。

さすがに早かったので、門前で建物の写真を取ったりしてウロウロしていると、小粒なアジア人6人はすぐに認識され、開館前にもかかわらず、門番の方が建物の中へと通してくれました。
中に入り、「今日10時にお約束しているものですが・・・」というと、出迎えてくれた若い女性は、
「お話は聞いています。2階へどうぞ。」と笑顔で案内してくれました。

「グーテンターク、イッヒ、ビン、・・・」
部屋ですでに待っていてくれたヘルガさんに、まずは一応準備してきた拙いドイツ語で自己紹介をしてみました。
しかし、あまり反応がよくなかったので(しょんぼり)、また英語で言い直しました。
ヘルガさんも笑顔で、「私も英語話すのは久しぶりでドキドキしちゃうわ。」と私たちの緊張をといてくれました。

それからヘルガさんは、私たちのために予め用意しておいたルリユールされた本を次から次へと見せながら、色々と説明をしてくれました。
ドイツ製本は中世でとても盛んで、個人的にはそれ以降(現代)の物をあまり見る機会がなく、なんというか男っぽい粗野なイメージが強いままでしたが、見せていただいたものはとても繊細で、きっちりと仕事がされていました。さすがゲルマンです。

そしてヘルガさんのお昼休みを挟み、第二弾が始まりました。
オッフェンバッハ書体というフォントがあるように、タイポグラフィーに関する資料も豊富にあることも事前に調べていたので、ヘルガさんに見せていただけるか思い切って聞いてみると、「もちろんいいですよ」と快諾してくれました。

ルリユールと同様に、手書きのフォントのマケット(下書き)のとても綺麗なこと。
科捜研の監察官のようにバシバシと写真を撮りました。(残念ながら、非公開です・・・。)

小林さんとヘルガさんのおかげで、私たちはとても貴重な時間を過ごすことができました。
ドイツがますます好きになったことは言うまでもありません!


つづく・・・



  1. It‘s quite in here! Why not leave a response?




  • Les fragments de M |