今回は、印刷博物館(Museum fur Druckkunst Leipzig)訪問・後編です。
なんとなく、日本語通訳と化したドイツ人女性にお礼を言い、私たち一行は次の階へ行きました。
階段を登っていると窓からコの字になっている建物の対面している壁が見えて、そこにもアートが感じられます。
扉を開けると、印刷機が何台かあったのですが、特に実演の方もいなかったので、フロアの奥へずんずん進みました。
すると、何かの機械の前にふたりの職人(おじさんとお兄さん)がいました。
おじさんとお兄さんは朗らかで、私たちに何かを話しかけてきました。
おそらくドイツ語がわかるかどうかを聞いてきた感じがしたので、私は「ナイン(いいえ)」と答えました。
するとおじさんは、「えー、俺、英語とかわからないから、まいったなー、おまえは?」という感じでお兄さんに問いかけると、お兄さんも「俺もあんまり得意じゃないから・・・」というような返事をしていました。
お兄さんが「学生さんかい?」というようなことを聞いてきたので、私はここぞとばかりに仕込んできたフレーズ、「ヴィーァ ズィント ブッフビンダー イン ヤーパン(日本で製本をしています)」とよぼよぼ答えました。
通じたのかわかりませんでしたが、お兄さんは「アーゾー(そうですかー)」と笑顔で言ってくれました。
そんなやりとりの間に、おじさんは機械を動かし始めました。
今まで単体活字の鋳造は何度かみたことがありましたが、文を鋳造する機械は見たことがなかったので、驚きでした。
おじさんが文章をタイプすると、機械の中にセットされている活字の母型がピックアップされていき、まとめられて鉛の活字が鋳造されていくというような仕組みです。
また、例の如く視察団のようにシャッターを切りまくります。
ひとしきり撮影して、入口付近の印刷機の並ぶブースに再び行きました。
今度は担当のお兄さんがいたので、チラチラ様子を伺っていると、「印刷やってみますか?」と聞かれたので、ふたつ返事で答えました。
私たちの視察団撮影と平行して、博物館の宣伝媒体の撮影も行われていました。
被写体になっていたお姉さんのおちゃめなナイススマイルも隠し撮りしてしまいました。
その後、クレジットカード使用不可による所持金制限の中、ミュージアムショップでの買い物に1時間あまり費やしたのは想像に難くはないことでしょう・・・。
つづく・・・。
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