花粉の飛び散る迷惑な季節になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
昨年末から徒然なるままに綴っているドイツ旅行記ですが、もう少しお付き合いくださいませ。
ライプチヒはとても文化的な街です。
私たちも前回ご紹介した印刷博物館をめぐり、クラナッハの素晴らしい作品に触れ、バッハの教会訪問等々とても充実した時を過ごしました。
街の大きさも小さからず大きからずで丁度よく、もちろん人々もとても親切でした。
ライプチヒ国立図書館建物はぱっと見、入口がどこかわからないほどとても近代的で、新しいドイツを感じさせます。
中に入ると、広いフロアに展示棚がうねうねと配置され、そのガラスケースの中には所狭しと本の歴史が現物で紹介されていました。
建物の新しさと歴史そのものであるいにしえの写本展示が違和感なく、また中世独特のおどろおどろしさに恐れることもなくスッと観ることができるのは、ひとえに建物がきれいであること、展示がすっきりしていることによるものだと思いました。
私たちの他に来館者はパラパラとしかおらず、またもや貸切状態に。
係の人に何か言われるわけでもなく、写真も撮り放題で、もちろん入場無料。
嗚呼、イッヒ ビン フライ(自由の身よ!)
充分に長居したあと、ホテルへの帰り方を思案していると、どこからともなく警備のおじさんらしき人がやってきて、私たちに何やら説明をし始めました。
「何も尋ねてないのに・・・」
私たちは思いました。
全く何を言っているのか見当もつきませんでしたが、彼のなんとなくの親切心に、お、恐れ入りますぅ、という感じで、「ヤー、ダンケシェーン」とぎこちない笑みを返し、その場を逃げるように立ち去ったのでした。
つづく・・・
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