早くも紫外線が気になる季節になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、ちょっとブレイクして読書ノススメです。
「華々しき鼻血」 エドワード・ゴーリー 柴田元幸訳 河出書房新社 2001年
現在、伊丹私立美術館にて、「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展」が開催中です。
関東にも巡回してほしいものですが、残念ながらそのような情報は今のところありません・・・。
エドワード・ゴーリーの原作もさることながら、訳している柴田元幸さんの言葉のチョイスがエッジーで素敵です。
「華々しき鼻血」はAからZまでの副詞に焦点を当てたものですが、オリジナルの不慣れなぎこちなさが日本語でもそのまま感じられます。
いくつか抜粋しますと、
・They searched the cellars Fruitlessly. いたずらに ちかしつ さがす。
・He ran through the hall Maniacally. らんしん ひろまを かけぬける。
・He spoke to the child Repressively. ねちねちと よくあつてきに こごと。
など英語学習者にはあまり日常的ではない副詞が並びます。
去年、驚くべきことに、我がホームタウンの中央図書館に柴田先生が講演をしにはるばるいらしてくれました。
博識ながら飾らない、私がイメージしていた通りの方で、とてもためになる面白いお話をしてくださいました。
ミーハーながら、もちろんサインももらいました!
なんとなく、エドワード・ゴーリーよりも柴田先生のお話になってしまいましたが、もちろん文章を引き立てている特徴的なイラストが相まってこそのゴーリー作品ですので、ぜひ手に取っていただきたく思います。
つづく
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