2017年最初のミラクルワールドは、読書ノススメから始めたいと思います。
「野生の思考」 クロード・レヴィ=ストロース著 みすず書房 1976年
先日、某テレビ番組で、クロード・レヴィ=ストロースのことについて取り上げられていました。
なぜ、今?と思いつつも、学生時代を思い出しました。
当時、構造主義に傾倒していた私でしたが、テキストを読むたびに出て来る「構造のおじいちゃん(1908年生まれ、2009年没!)」はできるだけ触れずにおこうとしていました。
なぜなら、社会学・民俗学・歴史学等々を網羅するおじいちゃんの思想テリトリーはあまりにも広大で、3坪あまりの土地を耕すのみの文学の学生には難しすぎて途方にくれること請け合いだったからです。
つまり、この場で勧めておきながら、自分自身は全部読み終えた著書はない、ということです(汗)。
おじいちゃんの分析の目は、もちろん遠いアジアの国である日本にも向けられています(それは別の本ですが)。
「野生の思考」に再度チャレンジし読破した時、ひと皮向けていそうな自分の姿を想像しながらも、5000円超の値段にたじろぎ、絶対に文庫化を許さないみすず書房に抗議の気持ちが芽生える今日このごろなのでした。
つづく
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